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理科の話

人間の寿命はどうして決まるのか

どのヒトも寿命がある。地上のすべての生物にも必ず寿命がある。では、生物は老いていくとなぜ死んでいくのだろか。その原因はまだはっきりと分かっていないが、おそらくこうであろうと考えられている2説がある。
多細胞生物から取り出した細胞を培養すると、限られた回数の細胞分裂をするとその細胞は死んでしまう。細胞分裂の能力を失った時がその生物の死だとする説。細胞分裂の回数は、ゾウガメは約100回、ヒトは約50回、ニワトリ20回以上、マウスは10数回。ガラパゴスゾウガメは平均寿命は100歳以上で、最長で152歳まで生きた記録があるとか。
なぜ永遠に細胞分裂し続けられないのか。その原因として2説が考えられているそうだ。
(第一説):遺伝子情報を組み立てているDNAが何回もコピーされているうちにコピーボケが生じて、遺伝情報が誤ってしまうから。
(第二説):すでに遺伝情報の中に、決められた回数の細胞分裂がプログラムされているから。
今のところ生物が老いて死んでいく原因は何なのか結論が出ていないが、もしこの老化のメカニズムが完全に解明出来たら、不死の人の出現の可能性が出てくるかも。(「東京法令出版:理科教室」参照)