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英語の話

There is(are)…(中2英語)の謎を解く

What is in the lobby?(A)(ロビーに何がありますか。)の答えなのに、なぜ
There is a big clock there. (B)(大きな時計が一つあります。)になるのでしょうか?

解決していきましょう。
まず初めの文からスタートしよう。
There is a big clock in the lobby.(ロビーには大きな時計が一つあります。)疑問文にすると、
Is there a big clock in the lobby?になります。ここでa big clockをwhatに置き換えると、
What is there in the lobby?(C)でいいですよね。この文の答え方は、
There is a big clock there. になるのも納得。(A)の答えは(B)でよさそうですね。
でも(A)と(C)を比べてみると同じではありませんね。その上、
(C)は普通誤った文となります。どうしてthereがあったらダメなのでしょうか。

知ってみると、英語って面白いね。
ずっと昔の英語はWhat is there …が正しくて、現在ではWhat is …の方が正しいのだよ。
(A)にthereがないのは「アメリカ流簡略」と言われて、アメリカ英語が主流になってきた時から省略されるようになったのです。まさに「言語は生き物」ですね。

60年程前の教科書で“びっくり”発見!
実際にWhat is there … の文「Jack and Betty中2教科書」で見られました。60年前の中学生はWhat is there … で勉強していたのですね。

まだまだ驚くことが!
現在はWhat are there … ? は誤りで、正しい文はWhat is there … ? となりますよね。これも実は「アメリカ流簡略」です。やはり「Jack and Betty中2教科書」ではWhat are there … ? の文が使われていました

「常に変化する言葉」。皆さんもこの先英語を勉強し続けていくと、いくつもの教科書と違う文を見つけていくことでしょう。それも英語学習の楽しみの一つになりますね!(水間)